発見!まるごと津軽の風物詩

第1回 桜前線がやってきた 〜黒石市編〜 (2008/05/15)
例年より10日ほど早くやってきた桜前線。今年は2008年4月17日(木)に黒石市にやってきました。

満開を待ちきれなかったスタッフK、カメラ片手に青森県黒石市にある「東公園(あずまこうえん)」へ行ってきました。4月半ばとは思えないほど暖かく天気もよくお花見日和。咲き初めの桜も生命力を感じさせ、明るい気持ちにしてくれますね。
某放送局で紹介していた情報ですが、一般のソメイヨシノはひとつの蕾から4〜5輪の花が咲くところ、弘前城公園のソメイヨシノは5〜6輪咲くためボリューム感があるそうです。それは何故か?
答えは、りんごの剪定技術を活かして桜を剪定しているため、花芽に栄養が多くいくからだそうです。運が良ければ7輪出ているのを発見できるそうですよ。

我が家のソメイヨシノも2月頃に剪定してみました。
しかし開花して7輪出ているものは発見できませんでした・・・残念!!

第1回 桜前線がやってきた 〜弘前市編〜 

青森県では知らない人はいないほど有名な桜の名所、「弘前公園(ひろさきこうえん)」。

今年の弘前公園の開花宣言は4月17日で、例年より10日ほど早い桜前線の上陸でした。例年であればゴールデンウィークに満開の弘前公園ですが、待ちきれなかったようです。

弘前公園の桜は現在約50種類・計2,600本と言われ、国内最大規模のお花見スポットとして全国的に有名ですが、津軽衆にとっては郷里を離れても心に残る風景のひとつです。

さて、スタッフKが弘前公園を訪れたのは4月20日(日)。 前日が晴天だったため、公園の外濠の日当たりの良いところで7分咲き、園内でも6分咲きくらいに桜が咲いていました。



  

 


まずは外堀です(写真右)。
ぐるっと弘前公園の外周を取り囲むこの外堀の北側では、7分咲きとなっていました。「おお〜!」と歓声を上げ桜に釘付けになっていた視線をふと延ばしたところ、花霞の向こうに頂に雪を残す岩木山が見え、なんともいえない景色がありました。






次に西堀の様子(写真左)。
ボート乗り場(西堀ではボートに乗れます)からの1枚ですが・・・お堀の両側が桜並木!そして向こうに見える春陽橋の鮮やかな朱が圧巻です。







また西堀と内堀との間は桜のトンネル(写真右)となり、桜の花で空が見えないほどでした。






やはり弘前公園の花見といえば、ポスターでもお馴染みの「桜と天守閣」!(写真左)
この日は残念ながら天守閣付近の桜が5分咲きほどで、もう一息といった感じでした。





しかし本丸でも下乗橋方向ではなく逆方向の北の郭から見える桜は咲いていることに気づいたスタッフK、裏側の北の郭・館神跡へ回って1枚。
美しい天守閣と朱塗りの下乗橋、柔らかいピンク色をした桜が水面に写る、なかなかの1枚ではないでしょうか?(写真右)







また天守閣とその傍らで咲く石垣まで枝を垂らす「御滝桜」と呼ばれる桜の共演も楽しみのひとつですが、こちらもまだ6分咲き程度で、本来の美しさを写真に捉えきれませんでした。残念! (写真左)






最後は本丸から。本丸にある「ヤエベニシダレ」も咲き始めていました(写真右)。
濃いピンク色の花をたくさん咲かせた枝を大きく広げて立つ姿は、美しさだけでなく力強さも感じられます。






本丸は岩木山を眺めるのには絶好のスポットなのですが、この桜の時期にはまるで桜の花に抱かれているような岩木山の姿を見ることができます。
頂に雪を冠した岩木山と今が盛りと咲き誇る桜、きれいですね。単純な言葉しか出てこないのが残念です。
津軽衆はお花見のことを「カンゴカイ」と言います。これは「観桜会(かんおうかい)」が津軽風に訛ったようです。

さて、「花より団子」なんてことわざがありますが、お花見は食べることも楽しみのひとつですよね。 津軽衆のカンゴカイの楽しみといえば、「ガサエビ」「ガニ」の2つなんです。みなさんは知ってますか?"

「ガサエビ」は津軽弁で「シャコ」のこと。(ただ、こちらは寿司ネタとしても高価なことからお分かりのように入手が難しくなってきており、最近のカンゴカイの席ではなかなか見かけなくなってきております・・・。)

ではでは「ガニ」は?みなさんこれは推測できたのではないでしょうか?そう、「カニ」です。しかしカニはカニでも「ガニ」と言うときは、「トゲクリガニ」であることが多いのです。

「トゲクリガニ」は「ガニ」だけでなく「花見ガニ」とも呼ばれ、青森のお花見シーズンである4月下旬〜5月上旬に旬を迎えます。スタッフK、実はカニがあまり好きではないのですが、「ガニ」だけは見逃せません!


青森県の陸奥湾で獲れた「ガニ」は、まさに最高!大きさは「毛がに」より一回り小さいのですが、なんといっても甲羅いっぱいに詰まったミソが濃厚で美味しいんです!
そしてこの花見の時期にはメスは内子を持っているので、さらに美味しいんですよ。
脚の身は少しパサパサしていますが、磯の香りが強くまたカニの風味も濃くて甘くて、もう絶品としか言いようがありません。

つまようじを片手に、津軽衆は桜の花もそっちのけで「ガニ」にむしゃぶりつきます。足や甲羅にトゲがあるので、唇が切れてしまうこともあるのですが、それでも気にせず黙々と食べ続けてしまいます。どんなに賑わっている団体客も、「ガニ」が登場した途端に「ガニ」に夢中になり、静まり返ってしまうほどです。

みなさんも青森でお花見をする機会がありましたら、ぜひこの「ガニ」を食べてみてくださいね。オススメの一品です!
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